横山 太郎 (独立行政法人 労働者健康福祉機講 横浜労災病院)
横山 太郎 | |
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独立行政法人 労働者健康福祉機講 横浜労災病院 平成22年11月1日~平成22年11月26日 (平戸市民病院) |
地域医療研修で11月1日から26日まで平戸市民病院でお世話になりました、横浜労災病院 初期研修医2年目の横山太郎です。
自分はER型救急医を志す身として救急体制を含めた地域医療の現状、また超高齢社会の構図とはいかなるものかを実体験することを目的に考え、研修に臨みました。
実際訪問診療では地理的、身体的、社会的な問題で診療に来られないことよりも何故不利な条件下にあってもその土地から離れないのかということを考えさせられ、また医療者としてはいかにして早期に異常を察知するか、また背景因子を理解し病状悪化を防ぐ手段を常に講じられるかが医師として未熟な現段階では大変難しく感じました。また患者さんのアクセスの悪さから、発症前の予防の重要性や早期に救急要請、または来院すべき状態等を啓蒙する必要性があることを実感させられました。これらは今後日本のどの地域においてもいずれ起こりうる課題であり、常に肝に銘じておくべき命題であると思います。
平戸初日に桟橋に予定より30分も早くついてしまい、持ち金600円で辺りを彷徨うという最悪のスタートを切りましたが、1ヶ月間で平戸は海、山、市民の方・病院スタッフの人柄など大変素晴らしい土地であることは十分すぎるほどに感じられました。今後この経験を活かし一所懸命に一医師としての職務を全うしていこうと思います。
最後になりましたが、1ヶ月間お忙しい中、ご指導、ご協力くださったへき地病院再生支援・教育機構、平戸市民病院の皆様に厚く御礼申し上げます。