初期研修医

山脇 緑 (医療法人社団 神鋼会 神鋼病院)
山脇緑 山脇 緑
医療法人社団 神鋼会 神鋼病院
 平成25年9月30日~平成25年10月25日
 (平戸市民病院)

 短い間ではありましたが、この4週間は医師として、また人として大変貴重な体験をさせて頂くことができました。
 平戸市民病院では、約30年前から市民の健康増進、疾病の予防、地域に必要とされる医療、リハビリテーション、在宅ケアという地域包括医療を実践されており、実際にここでの医療が今後の日本の医療のモデルケースとなるのだろうということを身を以て実感することができました。
 研修内容としては、私の病院では経験のできない在宅医療や検診から、外来・救急・各種検査実習と大変充実したものでした。在宅医療では訪問診療・訪問看護・訪問リハビリに参加させていただき、医師・看護師・理学療法士が情報を共有し協力しながら患者さんごとのニーズに合わせて介護を行うことの大切さを学びました。また外来では、医師と患者さんとの距離が非常に近く、患者さんの病気だけでなく、仕事や家族構成、性格など心理社会的背景を考慮したプライマリケアを拝見することができました。また、出前講座では、天候があまりよくない日ではありましたが、多くの地域住民の方々にご参加いただき、ともに健康づくりへの意識の共有ができたことは、非常に喜ばしいものでした。こうして経験させていただいた ことを今後の医療人生において役立てていくことで社会に役立てることができれば幸いです。
 最後になってしまいましたが、この4週間、私たちの研修生活を支えてくださった平戸市民病院の先生・職員の方々、また私たちを受け入れてくださった平戸の市民の方々に深く感謝を申し上げたいと思います。1ヶ月間、本当にありがとうございました。