山﨑 愛子 (独立行政法人 地域医療機能推進機構 諫早総合病院)
山﨑 愛子 | |
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独立行政法人 地域医療機能推進機構 諫早総合病院 平成30年1月4日~平成30年1月31日 (平戸市民病院) |
私は長崎大学出身で、在学中は離島を中心に地域実習に出向いていました。また、佐世保出身にも関わらず県北の医療はほとんど知らなかったため、平戸市民病院を選択させて頂きました。
「地域医療がこんなにラクなわけがない」
在学中、離島に行くたびに感じていました。定時で実習した後には非日常を楽しみ、美味しいところだけ食べさせてもらう体験。やっと医師になり、これまでの初期研修で得た知識や経験を活かすことができるこの2年目の冬、満を持して平戸にやってきました。お客様ではなく医師として、地域医療に従事するチャンスを頂いたわけです。
来年度からは総合内科医として診療することもあり、入院・外来・訪問診療いずれもかなり積極的に任せて頂きました。医師偏在の現状、専門でない科の診療に対するプレッシャー、自分だけで決定しなければならないことへの孤独感、求められるスキルの多さと自分の力不足…様々なストレスがありました。そのような状況の中でも、患者さんによりよい医療を提供するためにスタッフと協力して診療を続けていくには何が必要なのでしょうか。2年目の私には「心・技・体」いずれも雲の上レベルの能力が要求されているように感じました。この苦悩は、やった人にしかわからない。そして、うまくいった時や患者さんに感謝された時の喜びも、やった人にしかわからない。
この1ヶ月間積極的に診療に暴露させて頂いたことで、より地域医療にコミットしていこうと決心しました。4月から県外へ修行に出ますが、最終目標は長崎県の地域医療に携わることです。その第一歩として平戸で学ばせて頂いたこと、決して忘れません。平戸の地をまた踏むことができる日、そしてこんな生意気な文章をしたためていた若かりし頃を振り返ることができる日を楽しみに、研鑽を積んで参ります。
最後になりましたが、病院中のスタッフの方々に迷惑を掛けながらも助けて頂き、何とか1ヶ月を過ごすことができました。この感謝の気持ち、上手く言葉で言い表すことができないほどです。本当にありがとうございました。