初期研修医

山本 謙 (独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院)
山本 謙 山本 謙
独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院
 平成28年12月1日~平成28年12月28日
(平戸市民病院)

 わたくしは、東京生まれ東京育ちのおぼっちゃまであります。
研修開始前日の夜に福岡空港から平戸市民病院へ向かう車の中、異様に寒いし道は本当に真っ暗で途中雨もすごく、WiMAX は度々圏外になるし本当に今すぐ帰りたいと思っていました。
 しかしいざ研修が始まってからは毎日の健診や訪問診療など、今まで経験したことがないことを数多く学ぶことができ、新鮮な日々が続いた。また病棟業務や救急外来では方針決定を一任していただけることが多く、今まで半人前の「研修医」として診療していた過保護な環境と異なり、真の意味での責任というものを自覚した初めての経験であった。それはものすごく緊張すると同時に非常にやりがいを感じるものでもあった。
 上級医の先生方およびコメディカルのスタッフの皆様方には非常によくしていただき、働きやすい環境とはこういうことなのかということを実感した。
 さらには同時期にいた研修医の仲間(男性2名)にも非常に恵まれた。当初はなぜせっかくの地域で男3人なのか、先月のやつら(男1女2)と比べて不公平ではないのかと不満をのべる者もいたが、気づけばこの3人でよかったねという雰囲気が出来上がっていた。おそらくここで得た友情は一生ものになるであろう。
 そんな感じで過ごしていたら、当初の今すぐ帰りたいという思いは気づけばどこかへ行ってしまっていることに気づきました。
 平戸市民病院の皆様、短い間でしたが本当にありがとうございました。