初期研修医

早稲田 朋香 (地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター)
早稲田朋香 早稲田 朋香
地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター
平成30年9月3日~平成30年9月26日
(平戸市民病院)

 まずはじめに、1ヶ月間、平戸市民病院で研修をさせて頂きまして本当にありがとうございました。
 カルテの使い方もわからず、検査・処方の出し方や病棟業務に関しても不慣れな部分が多く、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、スタッフの皆様が本当に優しく、何でも聞くことができる院内の雰囲気に大変助けられました。
 1ヶ月の研修では、これから医師として長く働いていく中でとても貴重な発見をすることができました。まず一つは押淵院長をはじめ、医師やスタッフの働きかけにより、ここ数十年でやっと訪問診療というシステムが確立してきたということです。ただ病院まで来院できない患者を自宅で診察するというだけではなく、自宅だからこそ見せる患者の顔や問題点を汲み取るということが訪問診療だからこそできることなのではないかと思いました。また、訪問看護や訪問リハも普及しており、患者と病院の窓口となり、新たな問題が発生する前に予防策などを講じており、患者やその家族の負担を減じ、生活を支えているんだと実感しました。私はこれから、急性期病院で勤務することが多いかと思いますが、慢性期病院や在宅での患者の様子を知ることができ、この経験を大切にしていきたいと思います。二つ目に、今までリハビリやケアマネなどに依頼して情報提供することはあっても、電話で最初だけ指示を出してその後はお任せしてしまい、その後の成果や方針を把握しないままやりすごしていたことに気付き、とても反省しました。平戸市民病院では、理学療法士やケアマネージャー、放射線科・検査技師、訪問看護のスタッフなど様々な職種の方と直接話し、その仕事を拝見して、役割を再確認することができました。私の研修病院とは違うところもたくさんあって、とても刺激になった一ヶ月でした。
 今後も、残りの初期研修を目的意識をもってやり遂げ、その後は皮膚科医として長崎の医療に貢献していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
  平戸市民病院の皆様、一ヶ月間、ありがとうございました。