初期研修医

梅根 隆介 (長崎大学病院)
梅根隆介 梅根 隆介
長崎大学病院
平成26年2月3日~平成26年2月28日
(平戸市民病院)

 1ヶ月間と短い期間ではありましたが、平戸市民病院で研修させていただき、数多くの貴重な経験を積むことができました。
 最も強く印象に残っているのは病院スタッフと患者さんとの距離が近いことです。外来だけでなく、訪問診療・訪問看護・ケアマネ訪問でお宅を実際に訪れることで初めて見えるものがあると感じました。日々の生活の様子、家族との関わり、健康に対する考え方など様々ですが、そのひとつひとつを丁寧に感じ取り、診療に活かしていく理想的な姿がそこにはありました。
 また、高齢化の進んだ地域で限られた医療資源をもって診療を行うためには、病気になる前の段階から積極的に携わっていくことが必要となります。そこで大きな役割を果たすのが予防医学の概念です。健診事業を推進することで早期発見につながり、生活指導も同時に行うことができます。出前講座では各地域に幅広く健康に対する意識付けをすることができます。地域住民の方々の健康に対する意識の高さには驚かされ、こういった環境づくりに対する取り組みの成果があらわれているのだと感じました。
 このような地域に密着した医療は平戸に限らず全国各地で通用するモデルケースになり得ます。このたび経験し感じたことを活かし、これからも患者さんやそのご家族に寄り添った医療を常に心がけていこうと思います。
 病院スタッフの皆様、平戸で関わったすべての方々には本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。