初期研修医

植木 秀登 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
植木秀登 植木 秀登
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
平成27年8月31日~平成27年9月25日
(平戸市民病院)

 4週間歴史と自然がある平戸での医療の実際を肌で感じることができ、得たものは本当に多かったと今研修を振り返って心から感じています。研修内容は毎朝の健診、訪問診療、訪問看護、地域住民に対する教育講座、離島研修など多岐にわたり、そのどれもが私にとって新鮮でした。特に訪問診療は患者さんの自宅にお邪魔し日ごろ患者さんがどのような環境で生活しているのか、どのような事に悩んでいるのかを病院での診察よりも把握することができ、重要性を再認識しました。また、訪問看護や訪問リハと組み合わさることで初めて包括的に患者さんを見ることができるということもわかりました。
 「総合診療医」を標榜している医師のみが地域医療の中心になるのではなく、各専門医も自分の専門性を活かした地域医療の在り方があるのだという院長先生の話も印象的でした。約30年間平戸の医療に携わってこられた先生の見解には説得力と重みを感じました。私も将来的には自分が生まれ育った地域を包括的に見ることができるようリーダシップを持った医師になりたいと思いました。
 また、今月はシルバーウイークがあったこともあり世界遺産に登録された軍艦島など県内の様々な場所に足を運ぶことができ公私ともに満足度の高い研修となったと思います。
 今後長い医師人生が続いていきますが、ここで感じたことを大事にして精進していきたいと思います。1ヶ月間本当にありがとうございました。