初期研修医

塚本 望美 (医療法人社団 神鋼会神鋼病院)
塚本望美 塚本 望美
医療法人社団 神鋼会神鋼病院
平成21年11月16日~平成21年11月27日
(平戸市民病院)

 今回このような貴重な研修の機会を頂きましてありがとうございます。平戸での医療を2週間という短い期間でしたが、学ばせていただきました。
 初日は、 院長先生の外来を見学させていただきました。「ここはなんでも来るよ」とおっしゃった言葉通り、本当に様々な訴えの患者が来ました。時には皮膚科、時には泌尿器科、血圧のコントロールなどの内科のことまで。患者は専門医を求めているのではなく、家庭医を求めている印象を受けました。病棟は整形外科で手術を行った患者も、呼吸器をつけている患者も入院しているので、看護師は全科を網羅しないといけないのはとても大変なことではないかと思いました。二日目は 訪問看護に同行しました。20年ほど在宅介護しており、週3回入浴、週2回訪問看護に訪れている方とのことでした。介護はほとんど奥さん一人で行っているようですが、皮膚の発赤はあるものの、褥瘡はなく、清潔にしていました。午後は、検査室ではギムザ染色・グラム染色を実際に行い、血液像や細菌を顕微鏡で観察しました。検査室は4人で検体検査、生理検査、細菌検査を行っているとのことで、本当に検査が多種多様で把握するのが大変だと思いました。長崎では地域的にATLの患者が多いとのことなので、また血液像を見せていただけるよう、お願いしました。夜は、院長先生の介護認定協議に同行させてもらった。調査員と主治医の意見を元に介護認定が行われているというのを漠然と知っていただけだったのですが、話し合いでは、調査用紙から委員がその人の生活を読み取り、どういった手助けが必要かを話し合われていました。認知症は判定基準に大きな影響を与えるけれど、とても曖昧なもので、日々症状が違うのを、どう判定するかを一番悩まれていたように感じました。毎日色々見て、学んでいきたいと思っています。