初期研修医

友川 拓也 (地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター)
友川拓也 友川 拓也
地方独立行政法人 佐世保市総合医療センター
令和元年7月8日~令和元年8月2日
(平戸市民病院)

 2019年7月8日〜8月2日の4週間、平戸市民病院で研修させて頂きました。
 父親の実家が平戸(志々伎)にあり、子供の頃から平戸には何度も来た事があって一度平戸で働いてみたいという思いがあったので、今回地域医療研修先として平戸市民病院を選びました。
 平戸市民病院では院外での活動が非常に充実しており、訪問診療・訪問看護・訪問リハ・訪問介護、乳児健診、離島研修など、普段の研修では経験できないような事を数多く経験できました。それらの経験を通して、多職種連携の重要性を再確認させられました。特に在宅医療の場においては、医師以外の他職種の役割が非常に大きいと感じました。
 一方、院内での研修では新患外来を任せられたり、健診の腹部エコー(スクリーニング)をさせて頂いたりなど、医師としてのスキルを磨く良い機会を数多く提供してもらえました。それらの経験から問診力、必要な検査を取捨選択する能力、エコー技術などは、研修前と比べて明らかに向上しました。
 研修を通して最も印象的だったのは、内科の先生が大腿骨骨折の患者を診療していた事です。これまでの研修では、骨折と分かった時点で整形外科に紹介して治療してもらうというのが当たり前でしたが、地域医療では例え非専門科の疾患であってもある程度は自分で診ることが出来ないといけない、という事を実感させられました。
 平戸市民病院では1タームのスケジュールが丁寧に練られており、上記以外にも色々な事を経験させて頂きました。そのおかげで今回の地域研修は、研修2年間の中でも最も有意義な1タームになったと思います。
 最後になりましたが、平戸市民病院のスタッフの皆様、平戸市民の皆様に深く感謝申し上げます。