初期研修医

田中 優也 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
田中優也 田中 優也
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
令和2年1月6日~令和2年1月31日
(平戸市民病院)

 2020年1月の1か月間、平戸市民病院で研修させていただき、大変お世話になりました。私は大学在学中に一度地域実習を経験していましたが、やはり見知らぬ土地での1か月間の実習は不安でした。しかし、事務の度島さんを初めスタッフの皆様や指導医の先生方、病棟や外来の看護師さんたちには大変優しくしていただき、充実した日々を過ごすことができました。また、地域の人々と日々の診療で触れ合う中で、地域医療とはどのようなものであるかということの多くを学ばせていただきました。
 平戸へは神戸から新幹線で博多まで行き、特急で佐世保に向かった後にバスを乗り継いで行きました。佐世保まで4時間、佐世保から4時間かかり、かなり遠くの地域に来たものだと感じました。翌日からの一般外来や救急外来での診療の中でも患者さんの方言を何とか聞き取る努力をしながら、Common diseaseでは発熱や咳嗽から、農機具でのケガやダニ虫刺症など神鋼記念病院で見ることのない疾患まで幅広く経験し、慣れなかった最初の数日は大変に感じましたが、中桶先生にお食事に誘っていただいたり、先生方と一緒に食事をしながら雑談をしたり、同時に研修していた同期達と仲良くなる中で徐々に慣れました。
 外来以上に新鮮な体験であったのは健診や訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなどの地域ならではの医療でした。患者さんの家庭のそれぞれの事情に合わせた、まさにオーダーメイドの総合的な医療であり、患者は入院や外来だけでなく退院後や自宅でもサポートを必要としていることを痛感しました。
 最後になりますが、1か月の間大変お世話になりました。平戸での経験を忘れることなく、今後の医療を続けていく所存です。そして、次は夏にまた行きたいです。