髙岡　哲也
	独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院 令和元年11月5日～令和元年11月29日 （平戸市民病院）

　11月の1か月間、地域医療研修でお世話になりました。あっという間に過ぎていった1か月間でした。本当に充実した日々を送ることができたと思います。
　最初に平戸に来た時には「とんでもないところに来てしまった。MRIとかエコーとかなさそう…」と（失礼ながら）不安に感じたのを覚えています。しかし、いざ研修が始まってみると横浜労災病院で行っていたのと同水準の医療が行われており、そのレベルですべての科の診療を行っている先生方には頭の下がる思いでした。
　地域医療研修で印象的だったのは、先生方が患者さんの家族や自宅の周囲環境などの生活背景を熟知しているということです。背景も含めてなんでも知っている先生だからこそ、患者さんも安心して診療を受けることができるのでしょう。これは医療圏の人口が多い大病院では難しく、平戸市民病院のように地域医療を担当するような病院ならではだと思います。たしかに大病院でないとできない検査、治療はありますが、だからといって大病院が優れているわけではなく、むしろ平戸市民病院のように地域に根差した病院だからこそできることがあるのだ、ということを実感できました。
　私は来年度からリハビリテーション科に進みます。平戸で行われている地域医療は、まさに生活期リハビリテーションそのものです。高齢者の地域参加、障碍者の在宅介護など、とても勉強になることばかりでした。平戸市民病院で研修することができて、本当に良かったと思っています。
　最後になりますが、1か月間お世話になりました平戸市民病院の皆様、そして地域住民の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。短い期間でしたが、ありがとうございました。