髙田　真基
	独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター 平成26年9月1日～平成26年9月26日 （平戸市民病院）

　4週間という短い間ですが、海・山と豊かな自然に囲まれた平戸市の平戸市民病院で地域医療について学ばせていただきました。
　健診・訪問医療・離島研修の他、検査科実習・放射線科実習・内視鏡検査といった貴重な体験ができました。最初は、医療従事者も含めた住民の方々とのコミュニケーションから始まり、方言は最後まで難解でしたが、お互いの距離感を適度に縮めることで良好な医療が可能になることを感じました。特に、向月での出前講義では住民の方々と話し手の間で色々な議論が繰り広げられており、予防医学の大切さはもちろんですが、対話の重要性を実感させられました。また、私が住んでいる医師が比較的多い京都市では許されるかもしれない専門分野の診療では不足で、自分で可能な限り広く対応できるようになっておかなければならないと感じました。同時に自分の限界も常に意識しておかなければならないと思いました。
　最後に、地域医療の在り方という点では、日本の中で高齢化問題に先んじて直面した平戸市の医療を見て学ぶことができました。患者を、病気だけでなく社会的・心理的側面、つまり全人的に把握し、可能な限り必要な医療を行っていくこと、またそのシステムを構築していく重要性を感じました。
この場を借りて改めて、研修中お世話になった方々に感謝致します。皆様のおかげで有意義な4週間となりました。将来どこで働くことになっても、ここで学んだ地域医療のエッセンスを生かしていきたいと思います。改めて、ありがとうございました。