清水　博
	社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 済生会長崎病院 平成26年3月31日～平成26年4月25日 （平戸市民病院）

　平戸市民病院での一か月の地域医療研修は短い間ではありましたが、とても充実した日々を送ることができ、大変ありがとうございました。根獅子のきれいな海、平戸市民病院から見える青く澄んだ青空と緑の山々などの、のどかな風景は自然と人を温かい人柄にさせてくれるのでしょう。みなさんが診察室で表情豊かで明るく受診されている姿は平戸市民病院の研修が終了した後でも目に焼き付いています。
　今回の地域医療の実習では住民の生活に心を配り安心して暮らせるよう見守り支える医療活動を学ぶことができました。実際、平戸市民病院での研修は訪問診療、訪問看護、訪問リハビリを通して患者さんの診察室では見られない患者さんの普段の生活を見ることができました。自分たちがおもむく側に立つことで本来の人物や住環境、家族関係などを含めた生活全般がわかるなど往診の利点がわかりました。まさに病気の治療に重点を置く「病気中心」の医療から人が豊かな生活を送るために必要な健康を守るという「人中心」の医療を肌で感じることができました。
　今後高齢化社会を迎えるにあたり、病院で治療はしたけれどその後どこに帰したら良いのかという問題は在宅だけの問題ではなく、かかりつけ医や介護施設をふくめた地域を包括した医療連携が必要であります。そのことは理解できてもそれが実際どのように連携されているのかをこの平戸市民病院にて実際に目で見て肌で感じることができたように思います。
　平戸市民病院のスタッフの方々、市民の方々には本当にお世話になりました。また、他の研修医仲間と楽しく、充実した研修生活を送らせていただきました。一か月間本当にありがとうございました。