初期研修医

清水 亜季子 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
清水亜季子 清水 亜季子
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
令和元年6月3日~令和元年6月28日
(平戸市民病院)

 2019年6月の1ヶ月間、平戸市民病院で研修させていただきました。初めは見知らぬ土地での研修に少し不安がありましたが、神鋼記念病院の先輩方から聞いていた通り非常に充実して楽しい研修で、あっという間に最終日が来てしまいました。
 訪問診療や訪問看護、離島研修、3歳児健診、ドクターヘリまでの搬送など、初めて経験することの連続でした。神戸での研修中は、救急外来や入院しているわずかな期間の患者さんの病状にばかり気を取られがちでしたが、平戸で実際に患者さんの家の中に入れていただき、お話を聴く中で環境整備の重要性や介護の大変さ、経済的負担などを目の当たりにしたことで、診察室に来られた患者さんの後ろにある普段の生活に目を向けることの大切さを再認識することが出来ました。
 院内での研修では、医療資源が限られており専門家にすぐにコンサルトできるわけではない環境で診療を行うことの難しさや自分の勉強不足を痛感しましたが、患者さんがありがとうと言って笑顔で帰って行かれた時にはとてもやりがいを感じることが出来ました。
 地域住民の方々が病気や老いと共存しながら明るく地域で生きていくために、院長先生をはじめ職員の皆様が尽力しておられる姿を見て、尊敬の念を抱くと共に自分もこのような医療を実践できる医師になりたいという思いが強くなりました。
 いつも温かく見守って下さった先生方、病院職員の方々、度島さん、そして地域の方々のおかげで実りの多い研修をさせていただくことが出来ました。平戸で学んだことを忘れず、これからも研鑽を積んでまいりたいと思います。本当にありがとうございました。