初期研修医

齋藤 美奈子 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
齋藤美奈子 齋藤 美奈子
独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院
平成24年10月1日~平成24年10月26日
(平戸市民病院)

 振り返るとあっという間の一か月でした。大学時代に地域医療実習を経験していたものの、医師不足や高齢化の波で医療崩壊が叫ばれている地域医療に対して、横浜での研修生活では真剣に向き合う時間はありませんでした。
 横浜から7時間かけてようやく到着した平戸は、キリスト教の分化が残る独特のオーラを持ち、青い海青い空がきれいで、稲穂が黄金色に輝く街でした。
 平戸市民病院での研修を通して、地域医療で重要となる、予防医学の大切さや患者さんの生活背景までも考慮した全人的な医療の実践を学ぶことができました。「健康寿命の延長」や「健康老人の創出」をスローガンに出前講座や健診のすすめなどにより地域住民の健康意識を高め、地域住民の生活に沿った医療をしていこうという病院スタッフの方の熱意を、全国各地から集まった研修医が受け取り伝えることができ、医療と教育の面からも平戸市民病院は地域医療のモデルになっていると実感しました。
 今後の医者人生も平戸で学んだ医療のあり方を忘れずに過ごしていこうと思いました。
 最後になりましたが、平戸市民病院のスタッフの方々の温かさに触れて一か月間充実した研修ができたことを心から感謝しております。ありがとうございました。