佐原　啓太
	独立行政法人 労働者健康安全機構 大阪労災病院  平成29年1月4日～平成29年1月27日 （平戸市民病院）

　一か月、平戸市民病院で地域医療研修を受講しました。研修を受ける前は地域医療に対しては漠然としたイメージしかありませんでしたが、研修を終えて具体的にどんなことが行われているか理解することが出来ました。また、都市部との医療の違いを感じることが出来ました。平戸市民病院の研修カリキュラムは非常にしっかりしていて、さらに、職員の方皆さんが、研修に対して理解を頂いていたため、有意義な研修となりました。
　その中でも印象に残っている研修が4つあります。1つ目は放射線研修です。放射線研修では、胸部と腹部のレントゲン撮影を実際にやることが出来ました。レントゲン撮影は基本的な検査でありますが、これまで実際に自分でする機会は無かったので良い経験となりました。2つ目は訪問診療です。訪問診療では病院での診察ほど多くの診察は出来ませんが、自宅での生活に触れることで、病院では知ることのできない情報を得ることが出来ました。具体的には家にある薬の残りを見て、内服コントロールが出来ているかがわかりました。さらに、どの時間帯の内服が抜けやすいかを見ることで処方の参考にすることができます。3つ目はケアマネ訪問です。ケアマネージャーの仕事が具体的にどんなことをしているのか知ることが出来ました。ケアマネージャーは医療と介護を結ぶ非常に重要な仕事であると感じました。4つ目は乳児健診です。乳児健診は一度だけ経験がありましたが、自信がなく、自分に出来るのか不安の中での研修でしたが、指導して頂いた先生のおかげで、なんとか終えることが出来ました。私には子供はいませんが、子供の成長を見守っていく事の喜びを感じました。
　その他にも、講義やカンファレンスなど様々な研修が用意されており、一つ一つが良い経験となりました。また、医療だけでなく長崎という土地に触れることで、これまでより長崎が身近に感じることが出来るようになりました。
　反省点としては、カリキュラムがしっかりしている分少し受け身になってしまい、もっと課題意識を持って一つ一つの研修に取り組むべきだったと感じています。今後は、ここでの経験を生かし、成長していきたいと思います。