尾﨑 優美 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
尾﨑 優美 | |
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横浜市立大学附属市民総合医療センター 平成23年9月5日~平成23年9月30日 (平戸市民病院) |
9月初めから研修が始まり、あっという間に1カ月がたとうとしています。平戸市民病院は、先生方含め皆さんが本当に優しく温かく、この1カ月がとても楽しみになったのを覚えています。初日の初カンファで「イノシシに襲われた」「マムシに咬まれた」との話があり、思わず笑ってしまったと共に早速地域医療に来たことを実感しました。その後、イノシシやマムシについての豆知識も教えて頂きました。果たして横浜に戻って活かせる場所があるのかはさておき・・・。初めての訪問診療を経験し、まずは道すがらの根獅子浜の綺麗さに大感動しました!!その後何回も見ていますが、いつも最高です!それはさておき、訪問診療では実際に患者さんがどんな生活をしているのか、どんな方々と暮らしているかなどの様々な情報を一度に知ることができ、それをもとに一番適切な介入をしていくことができ、医療者も患者さんも納得のいく医療が施せることを知りました。加えて、月1回の診療以外の訪問看護、リハビリ、デイサービスなどの重要性が非常に高く、多角的な医療連携がとても大切であると感じました。外来では、元気な高齢者が多くて驚きました!しばらくして、「75歳、若いですね」と口走った自分がいました。元気にまだ働いている年配の方が多く、恐れ入りました。平戸市を観光すると、市全体が平戸の活性化に向けて努力しているのが見受けられました。ご年配の方々が元気に地域を盛り上げようと頑張っており、若者もその気持ちを汲んで頑張っていかないといけないなと感じました。また、出前講座もとても印象的でした。非常にわかりやすい説明で理解しやすく、病気や自分への体への関心・理解を高める素晴らしい場だと感じました。患者さんも意欲的でうなずいたり、メモしたり、質問が飛び交っていました。医療スタッフの努力は確実に実を結んでいると感じました。記念すべき第100回に参加させて頂き光栄でした。一方で、地域医療の難しさや問題点なども考えさせられるいい機会にもなりました。地域医療の実際を知ることができて、自分が今後どう関わっていけるかは未知の世界ですが、どこで医師をするにも向き合っていきたいと考えています。なんだか医師として世界が広くなった気がします。平戸市民病院での1ヶ月間、大変勉強になりました。また先生方には平戸のおいしいものを食べさせて頂いたり、カヤックに乗せていただいたり、研修医で九州を旅したりと、研修・休日ともに大満足な日々を過ごさせて頂きました。お世話になりました先生方、職員の方々、及び市民のみなさんにこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。