初期研修医

太田 昌志 (独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院)
太田昌志 太田 昌志
独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院
令和3年1月4日~令和3年1月29日
(平戸市民病院)

 2021年1月に平戸市民病院で1ヶ月間研修させていただきました。コロナ禍で大変な御時世の中1ヶ月間このような貴重な機会をくださった関係者の皆様、温かく見守ってくださりご指導ご鞭撻をいただきました平戸市民病院のスタッフの皆様、そして同時期に研修できた同期の研修医の仲間に心より感謝申し上げます。
 30年前に押淵院長が着任されてからの平戸市民病院の変遷を伺い、その時代にはスタンダードではないことを市民のためになんとか押し進めて今に至るものが多いことに驚きました。外来、健診、訪問診療、訪問看護など様々なことを経験させていただき市民との信頼関係を随所に感じましたが、全ては市民のための医療を進めてきた結果だと強く感じました。患者さんと医療スタッフの医療の垣根をこえたコミュニケーションや信頼関係を日々感じ医師としてのあり方を考えさせられました。「〇〇さんは、お兄さんが入院しているから今自宅での生活が大変なのよ。」や名前を言っただけでどのような方かをスタッフが認識していることなど、病気を診るだけではなく患者さんの生活に寄り添った医療をスタッフ全員が実践していることにも感銘を受けました。コロナ禍で大変なご時世の中の研修となりましたが、良い意味で密な人間関係の中で、様々な職種の方とコミュニケーションをとることができ今後の医療に繋がる経験をさせていただきました。
 また研修以外でも先生方の手作りの食事を幾度となくご馳走になったり、同期とともに平戸の新鮮なお刺身や豚肉/牛肉、美味しいお酒をたくさん楽しむことができました。夕焼けの綺麗な景色の中ランニングをしておりましたが、しっかりと1ヶ月で4kg肥えてしまいました。
 平戸の方々の温かさや優しさに支えられ充実した1ヶ月間を過ごすことができました。患者さんに寄り添った熱心な先生方と医療ができ大変刺激的な1ヶ月でした。病気を診るだけではなく患者さんを診ること、そして背景にある生活や家族のことも考えられる診療を今後も心がけたいと思います。繰り返しにはなりますが、お世話になりました病院スタッフの皆様、同期の研修医の仲間、そして患者さんとご家族に深く感謝申し上げます。1ヶ月間ありがとうございました。