大原 亜沙実 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
大原 亜沙実 | |
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独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院 平成23年8月1日~平成23年8月26日 (平戸市民病院) |
8月1日から26日までの4週間、平戸市民病院で研修させて頂きました、横浜労災病院研修医二年目の大原亜沙実と申します。
平戸特有の気質なのか、九州特有の気質なのか、平戸市民病院で研修している間にお世話になった方々は、皆様温かく私を受け入れて下さり、何不自由なく研修生活を送ることができました。その研修中に常に感じていたことが、病院職員が一丸となって地域の健康を守ろうと働きかけていることでした。
医療機関の乱立している都市とは異なり、へき地には医療機関・医療従事者は少なく、平戸もその例外ではありません。周囲に他の病院はなく、そのため市民病院の方々は自らが地域の健康を担っているという意識も高く、利益等にとらわれない診療を行っていました。働いている人を対象とした時間外の夜間健診や生活習慣病外来、チャーター船を利用した離島への訪問診療、出前講座等はその代表です。
病気だけを診ず、その患者さんの生活背景・家族、そして地域全体を視野に入れた医療は、今後超高齢化社会を迎えるにあたって全国でも必要とされていく医療です。
私は最後の最後まで毎日目新しいことばかりだと感じており、平戸の医療を知るにはまだまだ時間が足りないようです。4週間という短期の研修ではこちらの病院の長年の取り組みのほんの一部を垣間見たに過ぎないのだろうと思いますが、それでも、地域を包括した医療というものを見て、その一部に参加することができ、私は大きな感銘と刺激を受けました。
最後になりましたが、短い期間ではございましたが、ご指導下さいました先生方、受け入れて下さった病院職員の方々、地域の皆様、大変お世話になりました。8月25日、研修に関する発表をさせていただきましたが、先生方だけではなく病院中の様々な方が来て下さり、私の研修は病院中の方、地域の方に支えられて充実したものになっていたのだと改めて実感しました。本当にありがとうございました。