小川　健仁
	社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院 平成31年4月1日～平成31年4月26日 （平戸市民病院）

　この度は1ヶ月間研修させて頂き誠にありがとうございました。
　平戸市民病院での研修はとても新鮮で、初めての経験ばかりでした。外来診療では、スタッフの方々が患者さんの生活に密着したコミュニケーションを図っていました。訪問診療や訪問看護、訪問リハビリ、ケアマネ訪問では今まで見ることのなかった患者さんの生活状況を目の当たりにしました。患者さんとお話したり、スタッフの方々と楽しくお話される患者さんを見たりして、とても重要なことだと感じました。また毎朝の健診をさせていただき、非侵襲的なエコーの重要性を再認識しました。新患外来などでは実際に外来診療をさせていただき、短い時間の中で効率よく様々な鑑別疾患を上げながら診療することの難しさを学びました。初めて乳児健診や小中学校の健診をさせていただき、癒されるとともにとても勉強になりました。肺炎や心不全、肋骨骨折などのcommon dieseaseからマムシ咬傷など神戸では見られない疾患も主治医で担当させていただきました。
　平戸市民病院は高齢者が平戸市人口の40％を占めているとのことで、外来の患者さんの年齢中央値も75歳くらいでいち早く高齢化社会となったそうです。また、平戸市内の産科クリニックも閉業してしまい、産科がない状態になってしまったそうです。健診を勧めることで病気を予防し健康に過ごせるようにしたり、周産期救急講習会をスタッフに勧めることで緊急事態に備えるよう試みたりと今後の地域医療の在り方を模索されており感銘を受けました。
　どの経験も平戸市民病院に研修させていただけなければできない体験で、非常に充実した日々を送ることができ、あっという間の1ヶ月間でした。神鋼記念病院でもこの1ヶ月間で学んだことを胸に刻んで精進していきたいと思います。
　初めてのところで右も左もわからない私に優しくご指導くださった先生方、スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。また、この1ヶ月間でともに研修した同期たちとの思い出もかけがえのないものとなりました。本当にありがとうございました。