初期研修医

中園 美紗子 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
中園美紗子 中園 美紗子
独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院
平成26年8月4日~平成26年8月29日
(平戸市民病院)

 2014年8月4日から29日まで、平戸市民病院で研修させていただきました。普段勤務している病院と大きく違うことは、病院から外に出て行く機会がとても多いという点でした。医療スタッフが自ら地域に出て行くことで、患者さんとより厚い信頼関係が生まれ、患者さん一人ひとりの生活環境を考慮した医療の実践が出来ていると感じました。また、スタッフ間の敷居がとても低く、患者さんに関する情報を共有することができたり、業務に於いてわからない点があればすぐに聞くことができたりと、とても働きやすい環境でした。
 病院から外に出てみて感じたことは、普段研修先の病院で診ている患者さんは住人のほんの一握りにすぎず、一次予防から考えると地域医療に於いて対象とすべき患者さんはとても多いということでした。医学に対する知識レベルも様々であり、多くの人に受け入れられるよう、工夫された医療の提供が必要であると感じました。出前講座をはじめとする市民病院の取り組みはまさにその実践であると思いました。
 先生方をはじめ、病院スタッフの皆様、地域の方々に支えられ、とても充実した一ヶ月となりました。院外でも平戸の自然に癒され、美味しい海の幸や地酒、平戸の歴史にも触れることができました。その他、今回同様に平戸で研修していた他病院の研修医とも交流を深めることができ、その中で他病院の病院事情を知ったり、彼らの医師としての姿勢や知識を共有することができたりと、刺激になることがたくさんありました。
 今後研修を終え、専門科に進むことになりますが、この一ヶ月の経験を今後に活かしていけたらと思います。一ヶ月間、本当にありがとうございました。