初期研修医

名越 咲 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
名越咲 名越 咲
独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院
 平成25年12月2日~平成25年12月27日
 (平戸市民病院)

 福岡からバスで3時間、到着した平戸桟橋は大雨で、横浜から着て行ったコートではひたすら寒く、いったいどうなることかと思いましたが、晴れあがってみれば、石垣で作られた棚田と山間から唐突に顔をのぞかせる海が美しい島でした.訪問診療などで島の中をドライブすることを、いつも楽しみにしていたことを覚えています。
 実習では、外来、訪問などを通して、地域と密着した医療を感じることができました。特に、これまで文字と書類でしか感じたことのなかった介護の現場と、本人・家族を含めた様々な部署のスタッフの仕事を実際に見られたことが、自分の中での大きな収穫であったように思います。ひとり一人の社会的背景まで知ったうえで、今後の生活を一緒に考えていけるような医師になりたいと痛感しました。
 また、病院内でも予防医学の重要性や、慢性期の患者さんとの付き合い方など、今まで目が届かなかった領域に触れ、実際に自分で悩む機会もありました.
 4週間あっという間でしたが、今後の医師としての人生に非常に有意義な時間をいただけたと思っております。
 病院の職員の方々、地域の方々、本当にお世話になりました。ありがとうございます。