森下 大樹 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
森下 大樹 | |
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独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院 平成25年8月5日~平成25年8月30日 (平戸市民病院) |
平戸市民病院での地域医療研修では、訪問診療・看護・リハビリや出前講座など私の所属する病院では、普段できないような院外での診療や活動を多く経験させて頂きました。
訪問診療では、夏場のクーラーのない暑い室内や段差・坂道の多いなど、患者さんの生活環境を実際に目で見て診療や生活指導を行いました。病院の外来ブースにいて診療するだけでは分からない患者さんの背景を知り、診療できる良さを感じました。
訪問診療・看護・リハビリ・ケアマネや平戸荘などの施設を体験・訪問することで、在宅医療は多くの人の手によって支えられていることが分かり、今後ますます重要になっていくことを強く感じました。
健診や出前講座では、予防医学の重要性を強く認識し、院長先生が掲げている「元気老人」の創出を推し進めていかなければならないと思いました。それには高齢者だけを対象とする健康指導だけでなく、「鉄は熱いうちに打て!」というように小中高校生などもっと若い年代へのアプローチ(訪問授業等)もしていくべきではないかと考えました。
院内では、放射線科や検査科実習などを通して、普段自分たちがオーダーした検査が実際どのように行われているのかを経験することができました。特に、検査室には何度も出入りし、グラム染色、尿酸結晶、ピロリン酸Ca結晶、ギムザ染色、トリコモナス、尿沈渣など様々なものを実際に検鏡させてもらい、それらに対する検査に対する理解が深まりました。
マムシ咬傷など横浜ではなかなか経験できない、自然あふれる平戸ならではの疾患も経験することができました。
他にも、ここには書き切れない程多くの貴重な経験をさせて頂きました。平戸での研修を今後の糧として頑張っていこうと思います。スタッフの方々との距離が近く親しみやすいため、気軽に質問・相談できたことも研修する上で、大きな助けとなりました。最後になりますが、患者さんをはじめ、多くのスタッフの方々・先生方に温かく接して頂き、有意義な研修を送ることができました。1カ月間、本当に有難うございました。