守口　怜那
	公益財団法人 日本生命済生会付属 日生病院 平成29年11月1日～平成29年11月30日 （平戸市民病院）

　大阪から電車やバスを乗り継ぐこと6時間、周りを田んぼに囲まれた平戸市民病院に到着した時は（どんな一ヶ月になるのだろう…）と緊張していましたが、市民病院の皆様が温かく迎え入れて下さりすぐに緊張が解けました。
　素晴らしい同期と共に事業所健診や3歳児健診、離島研修や放射線科実習などたくさんのことを学ばせていただきましたが、特に印象的だったのは訪問診療や訪問看護でした。普段の研修病院ではみられない患者様のお宅にお邪魔して、今の暮らしで困っていることはないか、ご家族のサポートはどうかなど、外来だけではわからない様々なことを知ることができたのはとても有意義な経験でした。検査の結果だけでなく、目の前の患者さんの背景についても考えることのできる医師になりたいなと思うようになりました。また、元気な高齢患者様の多さ、先生方との信頼関係の厚さにもとても驚きました。院長先生をはじめとした平戸市民病院の皆様が何十年も努力を積み重ねてこられた結果なのだと伺い、地域医療に対する印象が大きく変わりました。
　短い期間ではありましたが、これまでは言葉として耳にするだけだった「地域医療」を、実際に自分の目で見て経験できたことはわたしの大きな財産となりました。
　平戸の綺麗な空気と満天の星空、おいしい食べ物や温かい人々に触れた一ヶ月のことを忘れません。最後になりましたが、平戸市民病院の方々をはじめ、今回の研修に携わってくださった皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。