初期研修医

宮本 佳尚 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
宮本佳尚 宮本 佳尚
独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院
平成25年7月1日~平成25年7月26日
(社会医療法人 青洲会病院)

 燦々と照る太陽の下、水平線を臨むことのできる美しい海、そこにかかる平戸大橋を毎日眺めることのできる青洲会病院、そしてその海の先にある島々、棚田を眺めながら峠を越えて向かう隣町、そんな恵まれた環境で7月の4週間を過ごさせていただきました。
 私は九州、田平・平戸いずれも初めて訪れましたが、病院・関連施設のスタッフの皆様のおかげで非常に充実した研修を送らせていただきました。
 普段都会の大規模の病院で勤務するだけでは触れることのない、島での外来診療、訪問診療・看護・リハビリテーション、いずれも実際に携わっている方からお話を伺い現場をみせていただき、診療もさせていただきました。診療では病歴・診察の高い精度、幅広い診療能力が要求されることのみならず緊急時の搬送・同居する家族のサポートはどうか?といったバックアップ体制など患者さんの背景をより深く理解することの重要性を実感しました。一つ一つの診察所見、検査結果が一人ひとりの患者さんでどういった位置づけにあり、どのように役立てていくべきなのか?一次予防を実践することはどうあることなのか?といった疑問を持つよいきっかけともなりました。往診・訪問では、「慢性期」という言葉でまとめられてしまいがちなもの以上に「日常を過ごす」姿を知り、そしてそれを支える看護、介護、リハビリに関わっておられる方々の考えていらっしゃること・温かみを知ることができました。
 田平・平戸を中心とし、その中での多様な場所・セッティングで、様々なスタッフの方、患者さんと触れ合うことができたこの1か月間はかけがえのない時間であったと思っております。多くのここで得た視点・考え方をさらに咀嚼して精進したいと思っております。
青洲会病院の皆様、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。