初期研修医

桒田 威 (医療法人社団 神鋼会神鋼病院)
桒田 威 桒田 威
医療法人社団 神鋼会神鋼病院
平成23年7月4日~平成23年7月22日
(平戸市民病院)

 7月4日から7月22日まで平戸市民病院で研修させていただきました、神鋼病院初期研修医の桒田威と申します。3週間と短い期間ではありましたが、多くのことを経験させて頂きました。
 日本では高齢化が進み、老々介護や介護保険など様々な問題がニュースなどでも取り上げられ、予防医療が重要であると言われていますが、まさにその現場を体験できたと考えています。病気になった患者さんを病院で治療するだけではなく、病期を予防・早期発見するために健診や出前講座などに重点を置き、病院全体として取り組まれているのが印象的でした。様々な要因で通院が困難な患者さんには訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーションを行うことで、患者さんの健康管理だけでなく、介護をしている家族へのアドバイス等で、在宅介護の支援を行っていました。さらに驚いたのは、こうした地域に根ざした取り組みを20年以上前から行っており、実際に要介護者・介護保険料の減少につながっているということでした。様々な職種の方が協力して、病院や地域が一体となって取り組んできたからこその成果であると思います。
 今後もますます高齢化が進む日本においては、こういった取り組みはさらに重要になっていきます。実際に経験させて頂いたことを今後に活かし、医療の在り方等についても考えていかなければならない問題であると思います。
 最後になりましたが、今回の研修では平戸市民病院の方々には大変お世話になりました。お忙しい中、充実した研修をさせて頂き、本当にありがとうございました。