初期研修医

小山 栞 (北里大学病院)
小山 栞 小山 栞
北里大学病院
令和元年10月1日~令和元年10月30日
(平戸市民病院)

 10月1日から30日にかけて平戸市民病院で研修させて頂きました。平戸市民病院では初めて経験することが多く、非常に勉強になりました。
 私は現在大学病院にて研修しており、膀胱炎や風邪といったいわゆるcommon diseaseと呼ばれるものを診たことがなく、内科疾患だけでなく整形外科の疾患であったり、普段経験したことのない症例をたくさん診させて頂きました。また、大学病院では主治医の先生が外来で診断して治療方針まで決定している患者さんを見るため、自分一人で外来に来た患者さんを診察して、どの疾患なのかを考え検査して処方するといったことをした経験がなく、緊張はしましたがとてもいい経験となりました。外来を見学させていただいて、外来に来た患者さんは先生方や看護師さんを見ると嬉しそうにたくさんお話しをされていって、とても患者さんと医療スタッフの距離が近いということに驚きました。また大学病院では入院とならないケースでも、患者さんの背景を考えて入院にしたりと、患者さんに寄り添った医療に感銘を受けました。訪問診療や訪問看護では、患者さんがどういう生活をしていて、何に注意が必要か、どんな事が大変なのかを実際に観て学ぶ事ができました。病院にいるだけではわからなかったことがたくさんあり、今後医師として働く上で今回観てきたことを心において診療したいと思います。
 私は来年以降消化器内科に入局することとなっていますが、健診でたくさん腹部エコーをさせていただいたり、内視鏡をさせて頂いたりと、消化器内科医として必要な技術をたくさん学ばせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
 1ヶ月間優しくご指導いただいた先生方、暖かく迎えてくださったスタッフの方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。