初期研修医

古賀 一史 (社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 済生会長崎病院)
古賀一史 古賀 一史
社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 済生会長崎病院
平成30年10月1日~平成30年11月2日
(平戸市民病院)

 研修医2年目の平成30年10月1日から5週間、平戸市民病院で研修させて頂きました。
 研修医1年目の夏、サマーキャンプに参加させて頂いた時から平戸での研修を楽しみにしていました。先に平戸研修に行った同期の研修医からも「いいところだった。」「楽しかった。」「勉強になった。」などいい感想をたくさん聞き、ますます期待が高まる中迎えた平戸研修、結論から言うと期待以上の5週間でした。
 慢性期の外来や入院患者の退院調整、訪問看護や訪問リハ、ケアマネさんとの訪問などを通して、普段の研修で診ている急性期の患者さんが、その後実際にどのような経過を辿っていくのかを体験することができたことは、今後どこで医療に携わるにしても必ず役に立つ経験であったと感じました。
 診療科や医師数が限られる中で総合診療がいかに重要な役割を担っているかも実感することができました。どこでもすべての専門医療を展開するのは人材的にも経済的にも難しく、今後ますます高度医療機関の集約化と各地での総合診療の充実化が必須となってくると思われますが、平戸はそのロールモデルとなっていくのではないかと思いました。初期研修の段階でそのようなモデルを実際に体験でき、大変貴重な機会を得られたと考えています。
 今後もっと臨床経験を積んだ段階で、再度同様の地域での医療を担う期間を得られれば、医師として大変重要な経験となるのではないかと感じました。これからのキャリア形成の上でどこかに盛り込むことができればと思います。
 最後になりましたが、平戸市民病院の諸先生方・スタッフの方、並びに平戸市民の皆さま方に感謝の意を表したいと思います。同時期に研修した同期との交流も良い刺激となりました。また、研修中もより良い研修となるために様々な依頼に迅速に対応していただきありがとうございました。最高の5週間となりました。