井廻　佑介
	北里大学病院 平成29年10月2日～平成29年10月27日 （平戸市民病院）

　私の母は平戸市出身で、毎年家族で平戸に里帰りをしていました。平戸に恩返しをしたいと考え地域研修先に選ばせていただきました。
　私が普段働いている北里大学病院は、約1000床のベッドを有する神奈川県の拠点病院であり、大学病院として先進医療や三次救命センターで重症患者様の救命を行っています。
　普段は入院患者の病棟業務を主体に行っており、今回の研修で初めて外来業務を行いました。大学の研修では既に診断がついた状態で主治医が方針や治療法を決定しており、物事をマニュアル的に言われた通りに行っていた傾向にあったと思います。ですが外来業務は患者から症状を読み取り、アセスメントし、検査をオーダーした上で、その結果から診断や治療を考えるといった流れをまずは一人で行わないといけません。慣れないこともあり、一人の診察にたくさんの時間がかかってしまうことも多くありましたが、スタッフの先生方がアドバイスしてくださり、1つ1つの症例を検討することで、少しずつではありますが、スムーズに外来診療を行えるようになったかなと思います。
　また、訪問診療や訪問看護も初めて経験できました。病気や症状に関して診療するのは当たり前ですが、在宅環境や家庭状況に関してもしっかり診ながら診察していることを学ぶことができました。
　このような貴重な経験をさせてくださった病院のスタッフの方々、一緒に研修した1ヶ月間ありがとうございました。ここで学んだことを今後の臨床に生かし日々精進していきたいと思います。