池内　美貴
	社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院 令和元年5月7日～令和元年5月31日 （平戸市民病院）

　５月の１か月間、平戸市民病院で研修させていただき、大変お世話になりました。普段私の研修病院では、救急外来で診断までは行いますが、以降の治療に関しては、専門の診療科にコンサルトすることが多くありました。しかし、今回の研修で内科疾患も外科疾患も最初から最後まで自分で患者さんをみる医療を体験することができ、3年目になると専門分野に進むため、専門外の分野の患者さんをみる機会が少なくなるので大変貴重な経験をさせていただけたと思います。また内科外来では、患者さんが今の時期畑で何を作っていますか？今は漁でどんな魚がとれますか？よかよか体操は行っていますか？外来に入ってきて、何気ない最初の談笑ですが、そこから現時点での患者さんのADL状況や体調を知ることができ、外来のコツも学ぶことができました。このようなことは、今後の診療に生かせるのではないかと思いました。
　平戸市民病院では患者さんとの距離が近い点も大変印象的でした。訪問診療や訪問看護、通所リハビリ、小中学校健診、乳児健診、離島研修など、自分の研修病院ではなかなか経験できない貴重な経験をさせていただきました。訪問診療や訪問看護に行かせていた際に、病院に来ることが難しいような方でも、体調は変わりなく元気にしている、わざわざありがとう。と言っていただけることがあり、訪問することができ大変良かったと感じました。他にも良かったことは、健診や外来でエコーをたくさん当てさせてもらったことです。今までは、エコー技術がないことや確定診断には画像検査だと思い、エコーをあまり使用していませんでした。しかし今回感じたことは、やはり患者さんにとって低侵襲であり子供や妊婦を含め年代を問わず施行でき、短時間でいろんな情報が得られ、大変魅力的であるということでした。神戸に戻っても積極的にエコーを当てていきたいと思いました。
　１か月はあっという間でしたが、経験、技術、思考の面で得られたものは大変大きかったと思います。先生方や医療従事者の方々が親切にしてくださり、充実した研修期間を過ごすことができました。本当にお世話になりました。この研修を今後の医療人生に生かしていきたいと思います。