初期研修医

市川 輝人 (横浜市立大学附属病院)
市川輝人 市川 輝人
横浜市立大学附属病院
令和元年12月2日~令和元年12月27日
(平戸市民病院)

 12月の1ヶ月間平戸市民病院で研修させて頂きありがとうございました。
1ヶ月の研修の中で1番印象に残っているのは、医師に求められるgeneralistとしての能力でした。
 私は研修1年目を神奈川県の比較的地方の病院にて研修しており、内科もいくつかの科は常勤医師がいるものの、多くの科は非常勤や紹介で対応しており、科に関わらず様々な疾患を取り扱っていました。その中で内科や救急外来をやらせて頂いた時は、降圧薬・抗凝固薬の内服調整や、新患を担当したりしていたので、比較的地域に近い医療をしていたと思っていました。
 しかし、平戸市民病院で研修させて頂き本当の地域での医療は想像を超えていました。初めての当直の時にCPAかもしれない患者様が来るという状況でも、外来には自分と看護師さん1人だけ。できる検査も血ガスとエコーのみで、レントゲン・CTは自分で撮らなければいけないという状況でした。結果的に脳梗塞が疑われ、放射線技師に来て頂き診断しました。診断後tPAの適応があり、患者本人・家族に遠くの病院まで搬送し治療を受けるかのICもしました。結果的に家族の希望で搬送はせしませんでしたが、自分1人でここまで検査、診断、IC、治療までを行なったのは初めての経験でした。地域での医療では各科の知識を必要とするgeneralistとしての能力はもちろん、CTを撮ったりとコメディカルの能力も必要なんだと感じました。1人の患者を診ることの大変さを改めて痛感しました。
 私は今後耳鼻咽喉科として働く予定ですが、ここで得た貴重な経験を生かし、専門的知識だけでなく幅広い知識をもって対応できるようになりたいと思いました。
 最後になりますが、1ヶ月平戸市民病院のスタッフの方々には大変良くして頂きありがとうごさまいました。また同期の研修医の2人も1ヶ月の仲とは思えないくらい仲良くなり、たくさん遊びに行けて、すごく楽しい1ヶ月を過ごすことができました。本当にお世話になりました。