初期研修医

古川 顕太郎 (独立行政法人 地域医療機能推進機構 諫早総合病院)
古川顕太郎 古川 顕太郎
独立行政法人 地域医療機能推進機構 諫早総合病院
平成30年11月1日~平成30年11月30日
(平戸市民病院)

 初期研修2年目の11月に平戸市民病院で1ヶ月間の地域医療研修を学ばせていただきました。もといた研修病院も、決して大きな病院という訳ではなかったので、ちょっと田舎に行くくらいの感覚でやってきましたが、平戸市民病院での研修ではたくさんの刺激を受けることができました。
 平戸市民病院で働いてこれは大変だと感じたのはやはり、自分の専門以外もある程度みなければならないこと、専門だけできれば大丈夫、ではないということでした。自分が内科に進むつもりというのもありますが、特に強く感じたのは高齢者の転倒受診の外来でした。もといた病院であれば、CT、レントゲンを撮影し「頚部骨折ですねー、整形外科紹介します」ですんだところが、コンサルトする整形外科がいないだけで、ほんとにコレは折れているのだろうかという疑心暗鬼から、入院させて整形外科の外来に紹介するまでの間の固定とかわからんぞと、いつも専門科に紹介したら終わりですんだところから先をまるで知らない現実を突きつけられました。だからこそ、内科の先生達が骨折であろうと外傷であろうとある程度治療開始のメドをつけている姿をみてジェネラルにこなすというのはこういうことなんだなーと感動しました。
 また、平戸市民病院は1ヶ月間のカリキュラムがしっかり練られており、地域の外来診療から、外来にこれない患者様の訪問診療、さらには平戸から離れた離島研修までさまざまな経験をさせてもらうことができました。研修医2年目の後半も超え、慣れはじめた自分には新鮮な医療の現場で刺激的な1ヶ月でした。この1ヶ月を経験したことは将来の医師を続けていく上で大きな財産になると思います。
 最後になりますが、中桶先生をはじめとしてご指導下さった先生方、優しくサポートして下さったスタッフの皆様本当にありがとうございました。