初期研修医

檀 充 (北里大学病院)
檀 充 檀 充
北里大学病院
 平成25年12月2日~平成25年12月27日
 (平戸市民病院)

自身の研修先意外の病院における研修は刺激に満ちており、充実した日々でした。これも多くの方々に支えられればこそです、本当に有難うございました。

平戸市民病院は地域の中核病院であり、また訪問診療も行う日本の中でもとてもユニークな病院です。健康診断を中心とした1次医療、病気になってもしっかりと診療を行える2次医療、来院が難しい人には医療者が直接訪問する医療と、1つの地域で包括的に医療を展開しております。この包括的医療はこの地域に居る方々と共に生きる事に他なりません。実際にお宅に訪問する事で、どんな家に住み、誰とどの様に生活してかを実際に見る事は、その方の人生に触れる事、それこそが医療の原点なのではないかと思わされました。
また多職種の方と異なった視点で1人の患者さんに携わり、患者さんへのよりよい医療を提供する為のディスカッションや、互いの仕事を評価し合える仕組みはより確実な医療へと結び付けるものだと確信しました。

地域医療の分野において、この平戸は全国的にも非常に活発な地域で高齢者が36%程居る超高齢地域です。ここでの地域の取り組みは、今後日本全国で迎えるであろう超高齢社会の指標となり、必ずモデルケースになる事でしょう。現段階で医療的に、また財政的に成功している地域包括医療とはどの様なものかを肌で感じ得た事は、今後続く医療者生活における財産になった事は言うまでもありません。

今回の研修を活かし、より良い医療人に成れる様精進する所存です。
今後とも何らかの形で平戸地区と関われれば幸いです。

お見通しの程、有難うございました。