初期研修医

穐本 昌寛 (横浜市立市民病院)
穐本昌寛 穐本 昌寛
横浜市立市民病院
平成30年7月2日~平成30年8月3日
(平戸市民病院)

 2018/7/2~8/3の5週間、平戸市民病院で研修させていただきました。
僕が平戸を訪れたのは、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」で世界遺産登録が決まり、平戸が盛り上がっていた時期でした。
 平戸では、多くの人に出会い、たくさんのことを経験することができました。
 訪問診療では実際に患者さんの生活環境を見ただけでなく、チーム医療の大切さを改めて実感しました。限られた時間しか患者と接することができない在宅医療では、医師にできることには限界があり、多職種との連携が病院以上に必要であると思いました。そして、連携が上手くいけば、人工呼吸器を装着している方でも在宅で診ることができることを目の当たりにして大きな衝撃を受けました。
 継続外来研修では、普段経験している救急外来との違いに戸惑いました。主訴なく、慢性疾患のコントロール目的に通院してくる患者さんに、今回の外来でどの程度介入し、どの時点で入院させたらいいのかなど、朝までもつようなら患者さんを帰すことだけを考えていた救急外来とは異なる難しさを感じました。研修医以降に経験する定期外来を先取りして体験できたことはとても有意義でした。また、初診外来研修では、普段のように指導医に言われた通りに動くだけでなく、自分で考えて検査をし、病気を診断して入院させて治療するという一連のプロセスを経験することができました。自分で考える部分が多かったので、いつも以上に主体的に取り組むことができ、とても勉強になりました。
 このような充実した時間を過ごすことができたのも、度島さん、指導医の先生方やメディカルフタッフの方々に様々なサポートをいただけたからだと思います。本当にありがとうございました。
 今後は、まずは専門医の取得を目指し、疾患をしっかりと治療できるようになりたいと思っていますが、将来的には患者さんの疾患だけでなく、家族背景や生活環境も含めて患者さんをトータルで診られる医師になりたいと思います。