明石 周爾 | |
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長崎大学病院 平成26年1月6日~平成26年1月31日 (平戸市民病院) |
1ヶ月間、平戸市民病院で地域医療を学ばせていただきました。とても充実した研修期間でした。普段は大学病院という非常に大きな施設で働いているのですが、ここ平戸へ来てこれまでとは大きく違った医療を体験することが出来ました。
もっとも大きかったのが、患者さんの生活が見えるという点です。訪問診療や看護などで患者さんの自宅へ伺ったのですが、家の周りに田んぼしかなかったり、エアコンがなくて床が冷たかったり、はたまた車いすや杖でも暮らしやすいようにしっかりリフォームされていたりと、さまざまな生活環境の中で暮らしていました。ご高齢の方々の慢性疾患を扱うことが多いということで、単一の臓器や疾患それだけでなく、患者さんの衣食住、生活のすべてを幅広く見ていくことが大事なのだと実感することができました。
また、さまざまな職種の方々と接することができたのも大きな収穫でした。検査科の方々と身近に触れ合うことで、グラム染色など積極的にやってみようと思うことができたし、放射線技師の方々と触れあう中で、オーダーはただの記号ではなく彼らとの会話なのだと気づきました。NSTや嚥下回診、そしてもちろん訪問看護や訪問リハ、ケアマネ訪問を通じて、多くの方々が協力して一人一人の患者さんのために働いていて、自分もその一員なのだということを感じました。
他にも、これからの自分の人生において大きな指針となりうる、たくさんのことを学ぶことができました。さらにはおいしい食事や勤務時間外のさまざまなアクティビティーにおいても非常に充実した1ヶ月を送ることが出来ました。
平戸で出会ったすべての方々へお礼申し上げます。いつかまたお世話になることがあるかもしれません。そのときはどうぞよろしくお願いいたします。
1ヶ月間ありがとうございました。