長崎大学病院 へき地病院再生支援・教育機構 機構長 調 漸 |
全国の研修医の皆さん!本研修プログラムは日本初の「大学病院スタッフによるへき地医療のエキスパートを養成する」研修プログラムであると考えています。初期研修を大学や一線病院で過ごされたことと思いますが、小さいけれどもスタッフの充実した病院、へき地医療の最先端の病院、患者さん達と間近で接して医療を学んでみませんか。
私も研修医の頃、へき地にある病院で研修した経験があり、その時に小手術や子供の診かたを教えてもらったことを今でもよく覚えています。他科の医師とも仲よくなり大病院ではできない貴重な経験をしました。
大学病院でも私が所属していた医局で医局長をやっていた頃は3,4年目にはなるべく小さな病院での診療をさせるように人事をしていました。離島や郡部の町立病院などです。これは、最初行くときには時々抵抗されますが、送り込んだ多くの若手の医師達はみんな喜んで帰ってきました。大病院にない家族的で、それでいて活気ある雰囲気、都会にはもう無くなりつつある人情、そして何よりも医師に限らず病院のスタッフ全体のしっかり勉強して帰ってもらおうという「心地よさ」や「暖かさ」を感じていたように思います。
もちろん、雰囲気で医師は育つものではありません。「鉄は熱いうちに打て」です。教える側の熱さも伝えていきたいと思います。
きっと、本プログラムには「あなたが医師になることを決意した原点がある」と信じます。
地域と共にある医療を目指して本プログラムに参加してみませんか?
一人でも多くの「あなたの参加」を待っています。