初期研修担当者さまへ

 長崎大学病院、へき地病院再生支援・教育機構は平成17年に文部科学省の “地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成プログラム(医療人GP)”に採択されスタートしました。GP終了後の平成20年度からは、平戸市と長崎県の支援により、この事業が継続されています。
 大学がへき地に臨床教育拠点を設置し、大学病院の教員が地域に常駐し、診療を行いながら教育を担当する体制をとっております。
 訪問診療や健診実習を取り入れていますので、保健事業や療養、福祉についての実習をカバーできます。保健師、看護師、理学療法士、作業療法士とともに地域へ出て地域包括医療・ケアを実践することで、多職種連携やチーム医療に役立つ経験となります。
主な実習の紹介

訪問診療 訪問診療
退院後、在宅で療養を続けている患者さんのお宅へ看護師と共に出向き,毎月一回定期的に診察をします。地域の回診ともいえます。

健康診断 健康診断
毎年一回、各地区を巡回しながら健康診断をおこなうとともに、病院に隣接する保健センターでも随時健診を実施しています。
疾病予防、早期発見には欠かせない取り組みです。保健活動と,医療活動が同時に学べます。

出前講座(健康講話活動) 出前講座(健康講話活動)
毎月二回,各地区の公民館出向いて住民対象に健康講話をおこなっています。地域医療の背景を理解するのに最適な機会です。実際に講話を経験することは、コミュニケーション能力や患者教育の技法を磨く良い機会です。


実習に加えて、地域医療やケアに関する講義も随時実施しながら研修を実施していきます。 そのほかにも、病院の規模が大きくないので、診療科を超えた教育体制となっています。外来での初期対応や総合医としてのスキルを磨くのにも最適な環境です。
長崎大学病院 医療教育開発センター「医科初期臨床研修」ページ