初期研修医

矢島 寛久 (横浜市立市民病院)
矢島寛久 矢島 寛久
横浜市立市民病院
 平成29年1月10日~平成29年2月3日
(平戸市民病院)

 平成29年1月から2月にかけて1か月間、地域医療研修でお世話になりました。
 今回の研修では、普段研修している横浜の研修病院ではできない様々な経験をすることができました。健診や状態の安定している方の外来を通して、無症状の中に隠れた異常をいかに早く検出し介入するかという急性期病院では深く考えたことがない問題に対して考える機会を得ることができました。また、訪問診療、訪問介護、訪問リハビリテーションを通して、急性期を過ぎて自宅に帰った患者さんの生活を知ることができ、一生を診るという視点が自分には欠けていたことを実感することができました。その他にも、離島研修や検査の大きく制限される夜間当直など、紙面に記しきれない沢山の貴重な体験をさせて頂きました。
 上記の経験を通して、個人的な課題を多数見つけることができました。例を挙げると、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の慢性期における管理方法や特定検診やがん検診に対する知識の習得、患者背景に考慮した医療を実践することなどです。元気老人の創出を目標に掲げ、他地域に先駆けて市民の健康促進、地域包括ケアシステムに早期から取り組んできた平戸市民病院で研修をしたからこそ、発見することができたと思います。今回の研修で明らかになった課題を克服できるよう、精進していきたいと思います。
 短い期間でしたが、実りのある研修ができたと思います。ご指導下さった病院スタッフの方々、地域の方々、本当にありがとうございました。