初期研修医

上井 廉絵 (医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター)
上井廉絵 上井 廉絵
医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター
平成29年8月1日~平成29年8月31日
(平戸市民病院)

 2回目の平戸での僻地医療の研修でした。最初に平戸を訪れた時には、見慣れない土地で研修することに様々な不安がありましたが、今回はまるで実家に帰るかのような気持ちでバスに揺られながら平戸に向かいました。
 平戸市民病院の研修では、外来診療、病棟、訪問診療、訪問看護を中心に勉強しました。前回は平戸市民病院のシステムに慣れることで精一杯でしたが、今回の研修では、率先的にグラム染色したり、自身でCT検査を施行したりと前回よりも診療の幅が広がったように感じました。自分の研修病院では医療的役割が細分化しており、看護師さんや検査技師さんの仕事は任せっきりであることが比較的多いのですが、平戸市民病院では病院全体を研修することができるため病気を診断、治療して、帰宅させることがどれだけ大変なのかを身を以て体験することができました。特に今回の研修では超音波検査を行う機会が多く、腹部エコー・心エコーに限らず、肺エコーや下肢静脈エコー、筋骨格系エコーなど多岐の疾患にわたりエコー検査が活用できました。CT・MRI検査のできる環境ではすぐに検査実施したい気持ちになってしまいますが、エコー検査は時間がかからず、侵襲も少なく実施できるため来院される多くの患者さんを、時間をかけすぎずに的確に診療しなくてはならない場合にも非常に便利な方法で、平戸で学んだことは今後の診療でも役立つと確信しています。
 また今回は平戸に研修に来ている研修医の人数が多くコンソーシアム合同オリエンテーションでは、出身地・研修病院・志望科目が異なる10人の研修医が集まりました。週末には平戸周辺や、県外まで足を伸ばして小旅行をしたり、みんなでご飯を食べに言ったりしながら様々な意見交換ができ、充実した日々を過ごせました。
 機会があれば是非平戸にまた来たいと思います。2ヶ月の間、本当にお世話になりました。