初期研修医

田中 友紀子 (横浜市立大学附属病院)
田中友紀子 田中 友紀子
横浜市立大学附属病院
平成24年11月5日~平成24年11月30日
(平戸市民病院)

 一か月間という短い間ですが、先生や医療スタッフの方はもちろん、患者さんや地元の方まで、みなさんに温かく接して頂き本当にありがとうございました。地域医療の現実を肌で感じる日々でした。私は、研修医1年目に300床ほどの中規模病院、2年目に700床の大学病院での勤務しか経験がありませんでしたが、平戸では、100床の小規模病院である平戸市民病院内や、訪問診療の経験だけでなく、また、離島の診療所も見学させて頂き、大変勉強になりました。
 研修医になっていつも考えるのが、『「最高の治療」≠「最高の医療」』ということです。例えば、CPAの全ての患者さんにCPRをすることが、必ずしも患者さんとって幸せでないように、同じ疾患を持っていても、患者さんひとりひとりが求める医療は異なるということです。「この患者さんにとって一番幸せな医療は何か?」を考える上で、個々で全く異なる患者さんの背景を理解するというのは、不可欠なことです。平戸では、今まで私が知らない背景を持つ人々に出会うことができ、これから出会う患者さんの理解するための大きな助けになると思います。
 この経験を生かし、「それぞれの患者さんにとって最高の医療」を提供できる医師になるため、精進していくつもりです。貴重な学びの場所を提供して頂き、本当にありがとうございました。