初期研修医

高原 由衣 (医療法人 JR広島病院)
高原由衣 高原 由衣
医療法人 JR広島病院
平成30年3月5日~平成30年3月30日
(平戸市民病院)

 3月の1か月間、平戸市民病院で研修をさせていただきました。研修開始前日、病院に向かうバスから見える風景は、幼い頃生まれ育った土地を思い出させ、とても懐かしくなったのを思い出します。それでも大きな不安を抱えて始まった研修でしたが、平戸市民病院の方々の温かさに触れ、素晴らしい同期に恵まれ、すぐにその不安はなくなっていきました。
 平戸市民病院の先生方は、私が幼い頃から思い描いていた医者像そのものでした。地域の方々の健康を第一に考え、予防から、治療を終えた後のことまで、すべてを診ておられました。実際に、外来や病棟のほか、健診、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、特老回診の場を経験させていただき、地域の方々にとって一番身近な医療がなされていると感じました。専門医がもちろん必要であるのと同様に、総合医も地域の方々にとって必要不可欠な重要な存在であると感じました。私はまだ将来の道を決められておりませんが、どのような道に進むとしても、総合医としての考え方を持ち合わせていたいと思いました。「臓器だけではなく患者全体を診る」ということは、特に専門分野を持った時に忘れてしまいがちなことかもしれません。どの道に進んでも、すべては患者さんのために働いているのだということを忘れないようにしたいと思います。平戸市民病院の先生方やスタッフの皆様は、地域の方々ができるだけ長く健康に過ごせるよう、病院外でもできるだけ快適に暮らせるようにと広い視野で診ておられました。病院内だけではなく、より広い視野で、様々な職種の方々と協力しながら、「患者全体を診る」ことのできる医者を目指したいと思います。今はとても未熟ですが、そのための努力を少しずつでも積み重ねていきたいと、この研修を通して感じることが出来ました。
 最後に、多くの学びを与えていただき、温かく見守ってくださった先生方、看護師さんを始め多くの病院スタッフの皆様、そして度島さん、山下さん、関わっていただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。また、とても楽しい毎日を過ごさせてくれた研修医の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を生かして精進して参ります。ありがとうございました。