初期研修医

下永吉 洋平 (長崎大学病院)
下永吉洋平 下永吉 洋平
長崎大学病院
 平成29年2月6日~平成29年3月3日
(平戸市民病院)

 平成29年2月より1ヶ月間、地域医療研修として平戸市民病院でお世話になりました。
 今回の研修では今まで大学病院で経験してきたこととは随分違う、地域医療研修ならではの非常にためになる経験がたくさんできました。印象に残っているのは訪問診療であり、限られた器具で患者の不調を見つけ出し判断する難しさ、日々の様子や環境から色々な情報が分かるということ、コミュニケーションの大切さ等を学びました。また、要介護者の介護者が高齢者であったり、認知機能に軽度の障害を抱えているという不安な状況を実際に目の当たりにし、先を見据えてどう対応していくのがベストなのか考えさせられました。今後ますます高齢化が進むであろう日本では、どこで働くにしても高齢化に伴う問題が他人事ではなくなると思われるので、そういった意味で平戸の現在の医療は超高齢化社会を迎える日本の医療の未来図に近いのではないかと感じました。その他、毎日の健診で腹部エコーを実践させて頂いたり、当直対応を経験することができ、新たな知識や技術を得ることができましたし、課題や反省点も見つけることができました。
 研修当初は、同じ長崎とはいえ慣れない土地での研修に不安を抱いていましたが、熱心に指導していただいた先生方、手厚いサポートをして下さった職員の方々、何かと目をかけて下さった研修医2年目の先輩方のおかげで、非常に安心感のある有意義な研修生活を送れました。今回学んだことを糧に、今後も精進して参ります。1ヶ月間お世話になりました。