初期研修医

岡野 光真 (医療法人社団 神鋼会神鋼病院)
岡野光真 岡野 光真
医療法人社団 神鋼会神鋼病院
平成24年4月2日~平成24年4月27日
(平戸市民病院)

 私は初期研修医2年目を地域医療研修として平戸市民病院での研修からスタートさせて頂きました。初めて足を踏み入れた平戸という地は、普段診療している神戸とは異なった環境であり、どのような医療が行われているのかを学ぶためにやってきました。
 印象的であったのは、病院と地域との密な関係性です。外来に来られる患者様との長い付き合いがあり、家族構成やお住まいの地域の環境までスタッフの方々が把握されていることに驚きました。都市部の病院で働いていると、病院や診療所が密集しており、疾患を含む患者様の状況を病院単位で捉えてしまいがちですが、今回の研修を通して地域の医療を担う病院としての本来の役割を肌で感じることができました。
 また桜咲き、陽の光を浴びて木々の緑が美しく映える4月という穏やかな気候の中、日中に外へ出て訪問診療に行かせて頂きました。患者様の自宅へ足を運び、住居環境や生活スタイルを知った上で医療を実践することがいかに重要であるのかが分かりました。高齢化が進む中で、益々在宅での医療を希望する声、需要が増えていくことと思いますが、今回の経験を参考にしてこれからも考えていきたいと思います。
 4週間という短い期間ではありましたが、平戸ならではの貴重な経験をさせて頂きました。今回の研修を通して得た経験を今後の医師生活での糧として活かしていきたいと思います。
 最後になりましたが、平戸市民病院の職員の方々、また住民の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。