初期研修医

小原 有一朗 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
小原有一朗 小原 有一朗
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
 平成29年2月27日~平成29年3月24日
(平戸市民病院)

 1か月間平戸市民病院で地域医療実習をさせて頂きました。3月ということもあって同期の研修医はいなかったのですが、指導医の先生方から熱心で丁寧な指導をして頂き、とても有意義な研修となりました。平戸市はとても空気が澄んでいて、食べ物も美味しくて素晴らしい町でした。一人の時間が多かった分、余計に町の魅力を深く感じられたのではないかと思います。
 私が普段勤務している病院は都市部にあり、平戸市民病院とは異なった部分がたくさんありました。最も印象深いのは平戸市民病院では医師と患者さんの距離がとても近いことです。都会ではたくさんの患者さんを診察するうちに、特に外来では時間的制約もあり一人一人に向き合う時間が少なくなりがちであると思いました。一方で、平戸市民病院では医師と患者さんがどこか家族のような雰囲気で話をしているような時もありました。医師は病気を診るのではなく、人を診て、それぞれに合った治療を考えるという最も基本的なことを平戸市民病院でもう一度深く学ぶことができました。この1か月を通して都市部だけでは学べないことや、ついつい忘れがちなことが地域医療にはたくさんあると感じました。
 これからの私の医師人生において、平戸市民病院で学んだことを忘れずに精進していきたいと思います。平戸市民病院の方々、地域の方々には大変お世話になりました。1か月と短い間でしたが、本当にありがとうございました。