初期研修医

納田 安啓 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
納田安啓 納田 安啓
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
平成27年4月6日~平成27年5月1日
(平戸市民病院)

 1か月という期間の間に様々なことを経験させていただきました。地域では高齢化が益々進行し、医療に関していえば、医師不足や交通のアクセスが悪いなどにより医療機関を受診できない人、老々介護など様々な問題がより深刻化しています。平戸では、それに立ち向かうべく様々な取り組みがなされておりました。病気になった患者さんを病院で治療するという概念ではなく、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリなど医療を必要としている方のところに赴き、また患者さんだけではなく介護をされているご家族の健康まで気に掛けるという、考え方に今後の地域医療の取り組むべき方向性が見えたような気がいたしました。また実際にこの取り組みは20年以上まえから行われていることで要介護者や介護保険料の減少にもつながっているようです。
 また、病気を治療するということよりも、むしろ病気にならず健康に過ごせるよう予防医学を充実させるということも、都会の医療では、おろそかになりがちなところだと感じました。
 このように感じることができたのも今回の経験があればこそだと思います。平戸市民病院の方々、また地域の方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。