初期研修医

木村 廉 (公益財団法人 日本生命済生会付属日生病院)
木村廉 木村 廉
公益財団法人 日本生命済生会付属日生病院
平成25年2月4日~平成25年2月28日
(平戸市民病院)

大阪市の日生病院から来ました研修医2年目の木村廉といいます。

平戸での地域研修、それは長いようで短かった、とても充実した1ヶ月間でした。地域医療に触れる機会は大学では一度も無く、街中から離れて生活するのは初めてな都会っ子の私にとって少々不安もありましたが、平戸市民病院の皆様、そして地域の皆様に温かく受け入れていただき、とても快適に過ごさせていただきました。

平戸市民病院がカバーする平戸島中南部医療圏は周囲を海に囲まれた山がちな地形で、自宅が急な坂の上にあって雨で足元が悪いと受診ができない方々もおられ、大都市とは違って病院へのアクセス自体の難しさがあるというハンディキャップがあります。そんなハンディキャップを逆手に地域へ出向き、出前講座などで地域と密着して一次予防を推し進め、在宅の患者さんに対しては訪問診療、訪問看護や訪問リハを医療チーム一体となって行うことで、きめ細かに健康管理を行っているということを1ヶ月間の研修を通じて実感することができました。驚くべきことに平戸市民病院ではこれらの取り組みが、20年近く前から行われており、今後超高齢社会を迎える日本でも同様の取り組みはとても重要であると考えられます。私はその一端を垣間見たにすぎませんが、未来の日本といえる平戸で行っているような医療を全国レベルでも行えれば素晴らしいなと感じました。

最後になりましたが、通常業務でお忙しい中われわれ研修医の相手をしていただいた平戸市民病院のスタッフの方々、そして地域の住民の皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。