初期研修医

加藤 幸範 (医療法人社団 神鋼会神鋼病院)
加藤幸範 加藤 幸範
医療法人社団 神鋼会神鋼病院
平成24年11月26日~平成24年12月21日
(平戸市民病院)

 11月末日、神戸より暖かいであろうと想像しながら訪れた平戸は、神戸よりも寒く、非常に厳しい環境に感じました。周囲には何もなく、すぐにお店も閉店してしまうような地域であり、今後の不安を感じました。しかし、気候とは対照的に人々は暖かく、私のような若輩者にも優しく指導・接していただけました。
 平戸での約1ヵ月間という短い期間で、今までは患者背景をないがしろにし、病気の治療のみを行っていたのではないかということに気付きました。平戸では疾患だけでなく、生活環境等の患者背景を含め、治療、そして予防に取り組んでおられました。車で山を越えていく訪問診療でも、スタッフを含め皆が患者さんのことを知っている。都会では隣に誰が住んでいるのかも分からないことが多々ある中、平戸の温かみのある人間関係は私にとって新鮮なものであり、患者さんと自分の関係を見直すいい機会となりました。
 最後になりましたが、1ヵ月感暖かく見守ってくださった平戸市民病院のスタッフの皆様、平戸島の皆様、大変お世話になりました。ご迷惑をおかけすることも多々ありましたが、お陰様で大変充実した研修となりました。心より御礼申し上げます。