初期研修医

今野 真志 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院)
今野真志 今野 真志
独立行政法人 労働者健康福祉機構 横浜労災病院
平成24年7月2日~平成24年7月27日
(平戸市民病院)

 平戸市民病院にて4週間の間、非常に内容の濃い研修をさせて頂きました。
 私は生まれてから研修生活までずっと横浜市内で過ごしてきたので、4週間もの間横浜を離れるのは初めてのことでした。横浜から遠く離れた不慣れな場所であり、また今までの研修業務とはかなり異なるだろうと思っていたので、初日は不安でかなり緊張しました。しかし、先生方をはじめ職員の方々、そして市民の方々が優しく接して下さり、不安はすぐになくなりました。
 研修では訪問診療、健診(特定健診含め)、外来診療が中心で、更に度島での離島研修、病棟業務、内視鏡・気管支鏡、手術など多岐にわたりました。
 訪問診療は初めての経験でした。訪問看護・リハビリを含め、老々介護の家庭が多く、ご家族へのいたわりの言葉をよく耳にしました。そして診療を積み重ねていくうちに、患者さんの病気を診るだけでなくその背景についても配慮することが重要だと感じました。
 健診は予防医学の代表的な例であり、平戸市民病院は非常に熱心に取り組んでいられました。出前講座を含めこの予防医学が、「健康寿命の延長」「元気老人の創出」に繋がり、高齢化の進む日本では不可欠なものと思われます。これらに参加できたことは貴重な経験となりました。
 外来は先生方が、内科も外科も関係なく診療されていたのが印象的でした。専門的な診療に限らず、全身を診ていく総合診療の大切さを学びました。スタッフの方々の間は垣根が低く、連携が見事でした。
 研修を通じて感じたことは、市民病院の方々の強い情熱が、地域医療の取り組みには不可欠であり、それが形となって実現されていたことです。
 最後に平戸市民病院の職員の方々、平戸市民の方々に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。今回の研修で学んだ事を今後の人生に役立てていきます。