初期研修医

青山 有美 (社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院)
青山有美 青山 有美
社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院
平成28年6月6日~平成28年7月1日
(平戸市民病院)

 平戸市民病院で6月の4週間研修をさせていただきました。
 九州は私にとって初めて訪れる場所であり、梅雨空のなか少し不安な気持ちで平戸の地にやってきました。しかし、出身地の徳島県とよく似たのどかな風景、温かい人々のおかげでのびのびと研修させていただくことができました。
 訪問診療や特定健診など、病院の外に出て患者さんや地域住民の方の生活に関わっていくことは今まで経験したことがなく、とても新鮮でした。病気だけでなく生活や家族などの背景はとても重要で、それを普段の入院診療や外来診療でも気にかけるということがどこで働く場合でも必要であると改めて感じました。また、外来や講義で、地域で働く先生方の熱い想いに触れ、様々な医師の在り方があるということを学びました。当直やコメディカルの方に教えていただいた実習や講義からは、いかに自分が検査に頼っているか、周囲のスタッフに支えられているかということに気づかされました。医師もチームの一員でありいつでも患者さんや他のスタッフから学ぶ姿勢を忘れないようにしなければならないと思いました。
 6月は研修医が4人ということで、初めて他の病院の研修医の先生と共に研修することができ、その医療に対する姿勢、考えに良い刺激を受けることができました。研修も休日もとても楽しく充実した日々を送ることができたのはこの出会いがあったからだと思います。これからも平戸で巡り合った3人との関係を大切にしていきたいと思います。
 最後になりましたが、このような素晴らしい環境で研修させていただき、誠にありがとうございました。この土地で学んだことを生かし、「人」「生活」を考え、患者さんを中心としたチームでの医療を行う医師となれるよう今後も努力していきます。僻地病院再生支援・教育機構の皆様、平戸市民病院職員の皆様、平戸の皆様に厚く感謝申し上げます。